ジミー・チン―クライマーとしての本質とは。 | STANCE スタンス

本国アンバサダー

ジミー・チン―クライマーとしての本質とは。

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STANCEアンバサダーであるクライマー、ジミー・チン。

クライマーとしての自信、準備、山へのアプローチは、ジミーの普段の生活にどう浸透しているのだろう。

 

ジミーはエベレストを登頂するだけでなく、スキーでの滑降もやったよね?一番恐怖を感じたのはどこだった?

2002年にエベレスト北陵への登頂とスキーでの下山にトライしたけど失敗してしまった。2004年にはエベレストを再び訪れて、南側から登頂したんだけど、そのトライは、スキーができるかの確認作業だったんだ。結局、2006年に僕の良き友人であるロブ、キットと一緒に、登頂と山頂からのスキーをするためにエベレストへ戻ったんだ。その再チャレンジのために、ものすごく真面目にトレーニングしたよ。

僕には専属のトレーナーやコーチはいないから、それが大きなモチベーションになった。トレーニング自体を自分自身でコントロールすることになるからね。それとクライミングギアの考案からギアのモデファイまで、準備には相当な時間をかけたよ。

一番恐ろしかったのは、標高2万6000フィート(7,924.8m)のキャンプ4から下りるときだったね。南嶺ルートに沿って、標高5000フィート(1,524m)、斜度50度の“ローツェ・フェイス”へ下りて行くんだけど、ここは道中すべてが絶対に滑落してはダメなエリアなんだ。足を踏み外したら最後、命はないからね。

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ありえないね! ところでジミーの信念でもある「冷静でいることが波及していく」とは、君のチャレンジのすべてと、どうやって結びつくものなのかな。

これまでの経験が「冷静であれ」と教えてくれるんだ。どんな状況でもパニックになるよりも冷静であることがベターだよね。パニックは決して良い結果を導かない。だから、何かの判断をするときには、決して感情に流されてはいけないと意識しておかなきゃいけないんだ。冷静であることが良い判断を下すことにつながるんだよ。

 

確信を持って行動できる、それってチャレンジを行う上ではどれくらい大事なことなんだろう?

経験に裏打ちされた確信を持てることが健全だよ。山では、物事が思い通りにうまくいかない時こそ、冷静でいることが役に立つ。山へ挑む時は、確信を持つことと、謙虚であること、そのバランスだよね。

 

でもそうは言っても、過信せず、独りよがりにならないような、最適なバランスをどうやってキープするんだい?

絶対に過信しないことだね。過剰な自信は必ずトラブルを招くんだ。だから僕はよく、物事がうまくいっているときほど慎重になるんだよ。

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そういうマインドセットって、山を離れたときの普段の生活にも影響してるのかな?

まずひとつ、物事の事態を好転させるにはいつだって1,001通りの方法があるってことを大きな山への挑戦で学んだよ。

感情的な判断をせず、適切に評価をして、客観的に判断を下さなきゃいけない。もし僕がエベレスト級の登山とか、挑戦的な映画の撮影とか何か大きなプロジェクトを転がしているなら、堅実さを保ちながら、やらない理由ができるまではプロジェクトを前へ進めたい。数多くの分析をして、事態が好転するという確固たる理由がないかぎり、方針を変えることはしないんだ。

たとえば経験の少ないクライマーは、どんなリスクがあるのか確認しなかったり、リスクを適切に減らさずに方針を変えてしまいがちなんだ。さらに悪いことにそのままどんどんトラブルの深みにはまっていく。それは事態を好転させるために適切な判断をする、という経験を持っていないからなんだよ。でも経験を積むことで、適切に対処できるようになるんだ。

結局は、良い判断を下すためには常に冷静でいなければダメ。山でのミッションの成功は、その前準備にかかっているんだ。キッチリ準備すればするほど、山では心地よくいられる。頭の中で余計な心配事が少なくなるようにね。

だから山での目標に集中できるように、ギアはもちろん、体力づくりや物事の考え方が自分の中できちんと準備できているかを確認すること。これらすべての準備要素が山での目標達成にかかっている。これは人生でも同じさ。

物事には自分でコントロールできる部分と、そうでない部分があるって僕は考えている。だから何が自分でコントロールできるのかを把握して、運任せになることがなるべく少なくなるようにしているんだ。

そうすることで、自分ではなんともならない物事にフォーカスすることができるんだ。プランは立てるけど柔軟性は持っておく。これは山でもそれ以外の場面でも通用する考え方だよ。

 

そういう考え方をソックスに置き換えるとどうなるかな? 快適であることはどれくらい大切なんだろう?

ソックスはかなり重要だよ。なのにソックスの役割って至極シンプルだから面白いよね。でも手持ちのギアやチームの仲間たちがきちんと役割を果たすことと同じように、その仕事ぶりを頼りにしているわけで。ソックスは足元を暖かく、そしてドライに保ってくれないとだめなんだ。山でそんな心配をするのは後回しにしたいからね。

僕は自分が身につけるものと道具には信頼性を求めている。すべてはそうあるべきなんだ。

 

 

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