コラボレーション
“マイケル・ケーガン×STANCE”世界的なペインターが、NYCで制作を続ける理由
DATE :
マイケル・ケーガンはブルックリンを拠点とするアーティストであり、彼の作品たちは抽象的な新表現主義と見なされ、世界的にも脚光を浴びている。特に代表的なのは、イメージの抽象化とユニークな筆致で描かれた宇宙飛行士の作品。世界中で開催された展示会で注目を集め、ファレル・ウィリアムズ、ビリオネア・ボーイズ・クラブ、スミソニアンのアートワークを担当。2013年には、ホワイト・リースのアルバム「ビッグ・テレビ」の表紙を含む複数のコラボレーションを行った。
Q.どんな経緯でプロのアーティストになりましたか？
創造的で芸術的なことをしたいといつも考えていました。2003年にニューヨークの大学院に移り、スタジオが主催するアートプログラムに参加したことで、アートの中心地であるニューヨークで毎日絵を描くことができました。
Q.絵を描いてないとき、なにをしてる？
私は絵を描く以外にも、アートプロジェクトや企画に携わっています。共同プロジェクトに取り組んでいるか、将来のショーを計画しているか。 NYCに滞在することの最大の利点の1つは、世界で最も優れたギャラリーや博物館に囲まれていることです。そのため、できるだけこまめにチェックすることが財産になる。それ以外は、家族と一緒にワークアウトやサイクリングをしています。
Q. STANCEとの仕事はどうだった？
私は彼らのアプローチが大好きでした。最初から、彼らはこれが共同のコラボレーションであり、非常に良い雰囲気で進められることを非常に明確にしていました。彼らは私のすべてのステップでフィードバックと指示を求めてくれますし。彼らは私の提案に耳を傾け、すべてを次のレベルに引き上げてくれます。細部へのこだわりには驚きました。私の絵には、筆が起こす小さな奇跡があるんです…それは油絵の具だからこそ起こせる、魔法の瞬間。それを、彼らは靴下の上で再現しようとしていて。正直、なんてクレイジーな試みだろうと思いましたね。
Q.NYでの生活について好きなことは何ですか？
この質問にはいくらでも答えられますよ！先ほども言ったように、ここは芸術世界の中心。他の都市も競争相手として存在していますが、私はNYが王者だと思っています。だから、私はそのようなハイレベルなアーティストに囲まれているということになる。この環境はいうまでもなく刺激的で、私がこの街を愛している理由の大きな一つです。他のどこにも引っ越す気になりません。街全体のペースも大好きです。たぶん、他の都市と比べてすべてが速い。必要なものや必要なものをすべて高速で取得できますし。けれどたまには休暇を取り、ビーチに出て、自分の中のスピード感をリセットすることも重要です。
Q.アーティストを目指すための重要なアドバイスはありますか？
おそらく、重要なのは2つ。一つはスタジオを常に自宅に持ち、友人と活動を共有する方法を見つけること。もう一つは、自分のアイデアを実践するために、聖域としてスタジオを保つこと。これは、ゲルハルト・リヒターの著作『画の毎日の実践』に触発されています。アーティストは毎日描いたり、ペイントしたり、制作をする必要があります。たとえ短時間であっても、毎日です。これはトレーニングのワークアウトのようなもので、どんなに嫌でもボディメイクをするためにはジムへ行くことが避けて通れないように、アーティストとして存在したいのであれば、自分のスタジオを設けて毎日絵を描く必要があるのです。
